採用サイトの見積もりの文字と、架空の制作相談用デスク・パソコン・見積書のイメージ

採用サイトの見積もり比較|ページ数・更新範囲・移管条件をそろえる

採用サイトの見積もりに「12ページ制作」「6画面型+CMS」と書かれていたら、数字だけで制作量や価格の妥当性を比べることはできません。公開されるページ数と、デザイン・実装する画面の種類、原稿を登録する件数は別だからです。

比較の出発点は、初日に何が公開され、公開後に誰が何を変更でき、契約終了後に何を引き継げるかをそろえることです。本記事は全国の費用相場や推奨予算を示すものではありません。運送・建設などの採用担当者が、手元の見積もりの不足条件を見つけ、同じ範囲で再提示を依頼する方法を解説します。

採用サイトの「ページ数」は3つに分けて比べる

まず、各社に同じサイト構成票を渡します。分けるのは「公開URL数」「画面型数」「初期登録件数」です。公開URL数は閲覧するページの数、画面型数は共通化するレイアウトの種類、初期登録件数は求人・社員紹介などに投入するデータの数を指します。

以下は説明用の架空例です。企業、制作会社、見積もりの条件は実在の案件や実績ではなく、ジョブプロマーケの提供条件でもありません。配送2営業所、現場作業、施工管理補助の計4募集と、社員紹介2件を掲載する採用サイトを想定します。

両社に依頼する公開状態:12URL・6画面型・初期登録6件
公開するページ URL数 画面型 原稿・データの扱い
採用トップ 1 T1:トップ 固定原稿と配置を指定
会社紹介・仕事紹介・プライバシーポリシー 3 T2:共通の固定ページ 固定原稿3ページ分
求人一覧 1 T3:求人一覧 求人データから一覧を生成
配送A・配送B・現場作業・施工管理補助の求人詳細 4 T4:求人詳細 求人4件を登録
社員紹介一覧 1 T5:社員紹介一覧 社員データから一覧を生成
社員2名の紹介詳細 2 T6:社員紹介詳細 紹介2件を登録
合計 12 6種類 求人4件+紹介2件=6件

例えば求人詳細の4URLは、同じT4を使っていても、勤務地・勤務条件・応募先が異なります。画面型が1つだからといって、原稿確認や入力も1件で済むわけではありません。逆に、一覧ページはURLを持ちますが、この例では一覧専用の求人原稿を1件登録する数え方にはしません。

架空の構成・見積例|実在顧客の見積・実績・JobProの提供条件ではありません。

「12 URL」「6画面型」「初期データ6件」は、別の数です

同じ採用サイトでも、公開先・画面の型・入力する内容を分けて数えます。

完成させたい公開先

12URL

トップ1 + 固定ページ3
求人一覧1 + 求人詳細4
社員紹介一覧1 + 社員紹介詳細2

URLの数です。12種類の独自デザインという意味ではありません。

共通して使う画面の型

6画面型

トップ/共通の固定ページ型
求人一覧/求人詳細
社員紹介一覧/社員紹介詳細

たとえば、求人詳細4 URLには同じ画面型を使います。内容確認・投入は求人ごとに必要です。

初期投入するCMSコンテンツ

6

求人4件 + 社員紹介2件

トップ・固定3ページの原稿反映は別枠です。求人一覧・社員紹介一覧はデータから生成するため、一覧自体を登録件数に足しません。

本例の数え方であり、業界共通の課金規則ではありません。PC・スマホは各画面型の表示条件として扱い、URL数は倍にしません。

B社案:初期データ6件のうち、制作側が入れるのは求人2件

見積範囲に含む初期登録

求人2件

トップ・固定3ページも支給原稿を反映しますが、CMSコンテンツ6件とは別枠です。

発注側の入力として残る分

求人2件 + 社員紹介2件 = 4件

制作側に依頼するなら、画像登録・本文整形・関連求人IDの設定も含め、追加金額と納期を確認します。

登録件数から、公開済みのURL数は判断しない

B社案で支給原稿の投入範囲が分かる個別ページは、トップ1 + 固定3 + 求人2 = 6 URL分です。「6 URLだけ公開済み」という意味ではありません。

求人一覧・社員紹介一覧の2 URL:公開表示や空表示は別途確認が必要です。

未投入の求人2件・社員紹介2件:対応する4 URLの公開状態も未確認です。

A社案は静的な12ページへ支給原稿・画像を全件反映。B社案との比較は「12対6」の数字だけではできません。この図は数量と投入範囲の見取り図です。編集機能・絞込み・保守・移管条件は本文の比較票で確認します。

この数え方は本例の整理方法であり、業界共通の課金規則ではありません。PCとスマートフォンは各画面型の表示条件として指定し、URL数を倍にはしません。絞り込み後や該当0件の表示は、別の画面状態として確認します。

初期登録6件にはトップと固定3ページの原稿反映を含めていません。それらも必要な作業として構成票に残します。1ページに情報をまとめる設計を検討している場合は、採用LPの構成を整理する記事も参考に、今回必要な公開範囲を先に決めてください。

架空のA案・B案を同じ公開条件へ戻す

共通の依頼条件は、発注側が承認済みの原稿と使用確認済みの画像を用意し、制作側が反映、画像登録、本文整形、求人と社員紹介の関連付けを行うことです。取材・新規撮影・原稿の新規制作は含めません。応募先は各求人に対応する外部ATS(採用管理システム)へのリンクとします。

A案は「12ページを静的に制作」

A案の記載は、12ページすべてに支給原稿と画像を反映し、求人ごとに外部応募先を設定するというものです。一方、顧客用の編集画面と求人一覧の拠点絞り込みは含まず、公開後の内容修正は都度見積もり。月次のサーバー管理と、終了時のHTML・CSS・画像の引き渡しが記載されています。

B案は「6画面型をCMSで制作」

B案は、求人と社員紹介を登録できるCMS(コンテンツ管理システム)を使い、拠点絞り込みと求人ごとの外部応募先設定を含みます。ただし、制作側の初期登録は求人2件まで。残りの求人と社員紹介は発注側が入力します。トップと固定ページには支給原稿を反映し、月次CMS保守と、終了時の登録データのCSV引き渡しが記載されています。

この段階で「A案は12、B案は6だからA案が2倍の量」とは判断できません。両案とも金額は未取得の設定であり、高い・安いも判定できません。

同じ完成条件にするための追加確認
到達したい状態 A案への確認 B案への確認
12URLすべてに指定内容が入る 全件反映の記載あり。6画面型との対応を示してもらう 不足する求人2件+社員紹介2件の制作側入力を追加。画像と関連求人の設定も含める
採用担当が求人を追加・修正・停止できる 編集機能を加える代替案を別途依頼 登録機能だけでなく、変更できる項目と停止時の動作を確認
拠点で絞り込み、全募集に戻せる 追加対応の可否と差額を確認 候補拠点の生成元、0件表示、絞り込み解除を確認
4募集から対応する外部応募先へ進める 求人と応募先URLの対応表で確認 同じ対応表で確認。API連携は追加しない

B案で支給原稿が投入済みになると読める個別ページは、トップ1+固定3+求人2=6URL分です。これは「公開できるURLが6つだけ」という意味ではありません。求人一覧・社員紹介一覧の2URLに何が表示されるか、特に社員データが空のときの表示は別確認です。未投入の求人2件・紹介2件についても、非公開なのか、空のページが生成されるのかは記載だけでは分かりません。

追加依頼は「残りのページもお願いします」ではなく、「求人2件と社員紹介2件の入力、画像登録、関連求人の設定を制作側に依頼した場合の差額と納期を追記してください」と伝えます。自社入力を選ぶ場合も、担当者と入力期限、制作側の確認範囲を決めます。社内の入力時間は、外部へ支払う費用とは別に記録します。

CMSの有無ではなく「募集停止の操作」で更新範囲を確かめる

CMSがあっても、必要な項目をすべて編集できるとは限りません。この例なら「配送Aの募集を停止する」「同じ型で求人を1件増やす」「配送Bの勤務地を変更する」の3作業を、見積もりの確認項目にします。

1件の募集停止が、一覧・詳細・関連リンクへどう反映されるか

配送Aを募集停止にした場合、確認するのは詳細ページの文言だけではありません。次の3か所について、希望する動作と実装範囲をそろえます。

  • 求人一覧:一覧から外すのか、「募集終了」として残すのか。拠点で絞り込んだ結果にも停止状態が反映されるか。
  • 求人詳細:URLを残すのか非公開にするのか。残す場合、応募ボタンを非表示にするのか、停止表示に変えるのか。
  • 社員紹介の関連求人:配送Aへのリンクを外すのか、終了表示に変えるのか。別の募集中求人への差し替えは誰が行うのか。

一括で変わる部分と、個別操作が必要な部分を分けて回答してもらいます。A案では複数ページの修正依頼となる可能性があり、B案でも登録機能の記載だけでは連動するか分かりません。停止後の見え方を合意し、納品確認では実際に操作して確かめます。

入力者・承認者・公開する人を分ける

勤務地や勤務条件を誰が入力し、誰が確認して公開するかも決めます。「担当者が下書きし、責任者の承認後に公開する」運用を希望するなら、その権限や承認機能が含まれるかを確認します。機能を付けない場合は、社内の確認手順で対応する範囲を明記します。

求人の追加では、既存の拠点から選ぶだけなのか、新しい拠点自体を登録できるのかも重要です。勤務地の修正が一覧、詳細、絞り込み候補にどう反映されるかを確認すると、「文字は直せるが分類は制作会社へ依頼する」といった制限を見つけられます。

外部ATSへのリンクとAPI連携は別の見積もりにする

今回必要なのは、4つの求人からそれぞれの外部応募先に移動するリンク設定です。自社サイト内の応募フォーム制作、ATSの埋め込み、APIによる求人データの同期、応募完了の計測は共通依頼に含めません。

「応募フォーム連携」という一語だけでは、単なるリンク設置なのかデータの受け渡しまで行うのかが分かりません。求人IDと外部URLの対応を渡し、PC・スマートフォンで正しい募集へ遷移することを確認します。

API連携が必要なら、対象のATS、同期する項目、更新頻度、失敗時の扱い、開発・テスト範囲を別途決めます。リンククリックの計測と、外部ATSでの応募完了計測も別です。どちらか一方の案にだけ追加して、同じ機能を含む見積もりとして比較しないようにしましょう。

「保守あり」を、環境維持と内容更新に分ける

A案の「サーバー管理」とB案の「CMS保守」は、同じ範囲とは限りません。比較期間を公開後12か月としたうえで、ドメイン・サーバーの利用料、技術保守、内容更新、集客運用を分けて回答してもらいます。

  • 利用料:ドメインとサーバーの契約者・支払先・更新担当。月次費用とは別の年次請求があるか。
  • 技術保守:使用するCMS等の更新、バックアップの対象・頻度・保存期間、障害時の受付と復元作業の範囲。
  • 内容更新:求人1件の条件変更と、同型の求人1件追加をそれぞれ依頼できるか。月内の数量上限、超過料金、依頼から反映までの条件。
  • 集客運用:広告やSNS、アクセス分析、改善提案を含むか。制作や保守とは別契約か。

例えばマイナビのde-connectは、サービス説明で月2回の内容更新を示す一方、ドメインとサーバーは顧客側で準備するとしています。これは同サービスの個別条件です。「運用・保守」という名称だけから、利用料やすべての障害対応まで含むとは判断できません。

今回の2案でも、担当、含まれる数量、超過時の扱いが未記載なら確認欄を残します。採用業務全体を外注する費用まで整理する場合は、採用代行の範囲と費用を比較する記事と切り分け、サイト保守に応募者対応などを混ぜないことが大切です。

終了時の「引き渡し」は、何を継続利用できるかで確認する

A案にはHTML・CSS・画像、B案にはCSVの引き渡しが書かれています。しかし、A案でもドメインやサーバーを移せるかは別確認です。B案のCSVも、登録データを受け取れるというだけで、画面やCMSの動作をそのまま再現できるとは限りません。

両社には、契約名義と管理者権限、ドメイン・DNS・サーバーの移管作業、ソースコード・データ・画像・設定の提供対象を分けて聞きます。外部サービスの継続契約、素材やプログラムの利用条件、引き渡し形式、移行作業の費用と所要期間も回答対象です。支払いによって全権利やコード移管が当然に認められるとは考えず、契約とサービス仕様で確認します。

B案ではさらに、CSVに含まれる項目、画像ファイルの受け渡し方法、求人と社員紹介を結び付けるID関係を確認します。データを渡す作業と、次の環境で表示・動作させる作業の担当も別に決めます。動画素材を使うなら、サイトの引き渡しとは別に、採用動画の見積もりと納品範囲も整理してください。

差分の回答後に、同じ12か月の費用を比べる

ここまでの段階では、A案は初期の内容反映がそろう一方で編集・絞り込み機能が不足し、B案は初期投入4件が発注側に残ります。停止動作、保守、移管条件も一致していないため、そのまま単価比較には進めません。

先ほどの差分表に「対応可否」「提示額に含む範囲」「追加金額と発生条件」「発注側に残る作業」の回答欄を加えます。A案には編集機能と絞り込み、B案には求人2件・紹介2件の投入を対応させ、追加費用の二重計上を避けます。

回答がそろったら、共通条件での初期費用と公開後12か月の継続費用を比べます。税の扱い、請求開始時点、年次更新料、最低契約期間も合わせ、途中終了や移行の費用は発生条件を添えて別記します。未回答の項目は0円にせず「未確定」とし、分かっている金額だけの合計は「確認済み小計(総予算未確定)」と表示してください。

再見積もりの依頼文は、次のようにまとめられます。

12URL・6画面型・求人4件/社員紹介2件の公開状態にそろえて再提示をお願いします。各差分について、対応可否、提示額に含む範囲、追加金額と発生条件、当社に残る作業をご回答ください。代替案は共通条件案と分けてください。原稿・画像の新規制作とATSのAPI連携は今回の依頼に含めません。

見積もり相談には、募集数と社内の更新体制を添える

制作会社へ相談するときは、募集職種・勤務地の数、公開したい社員紹介の件数、支給できる原稿・画像、社内で更新する担当者、手元の見積もりで不明な範囲を整理しましょう。「何ページいくらか」から「必要な公開状態と運用を満たすか」へ質問を変えると、追加確認すべき点が具体的になります。

ジョブプロマーケへの採用施策の相談は、運送企業向けの採用相談、または建設企業向けの採用相談からお寄せください。いずれも採用する企業向けの窓口であり、求職者の応募先ではありません。サイト制作の対応範囲や費用、保守・移管条件は、個別の相談・見積もりでご確認ください。

参考資料

確認日:2026年9月17日。以下は見積もり項目や個別サービス仕様の参考資料です。本文のA案・B案は説明用の架空例であり、各社の実際の見積もりではありません。

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