架空の制作机と正方形・横長の配置図を背景に、求人バナーの作り方と示したイメージ

求人バナーの作り方|募集情報を欠落させない配置・サイズ展開の手順

求人バナーを作るとき、写真やキャッチコピーから決めていませんか。先に見た目を整えると、最後に募集情報を小さく押し込んだり、横長に切り抜く際に条件を落としたりしがちです。

制作は「掲載仕様を確認する→原稿を情報ブロックに分ける→サイズごとに配置する→書き出したファイルと掲載画面を確認する」の順で進めます。本記事では、運送・建設の採用担当者が内製にも発注にも使える記入票と、正方形から横長へ展開するときの判断手順を紹介します。

1.求人バナーのサイズは、掲載場所と広告形式から決める

同じ「求人バナー」でも、自社サイトに置く画像、SNS投稿の画像、広告配信用の画像では仕様が異なります。まず掲載場所と広告形式を特定し、その形式の公式仕様を確認してください。テンプレートに用意されたサイズが、そのまま掲載先で使えるとは限りません。

制作前に埋める掲載仕様の記入票

掲載先が複数ある場合は、枠ごとに1票作成する
確認項目 記入欄
掲載場所・枠 [媒体名/掲載面/自社サイトの設置箇所]
広告形式 [静止画投稿/アップロード型画像広告など、正式名称]
画像寸法・縦横比 [横px×縦px]/[縦横比]/[推奨・必須・上限の区別]
容量・ファイル形式 [上限KBまたはMB]/[許可される形式]
切り抜き・縮小 [自動切り抜きの有無/表示時の縮小/確認する端末]
画像以外の本文 [一緒に表示される内容/省略・折り畳み・非表示の有無]
公式仕様・確認日 [公式URL]/[確認日]/[確認担当者]
クリック後の行き先 [当該募集の詳細・応募ページURL]

たとえばGoogle広告の公式「アップロード型ディスプレイ広告の仕様」には、画像の形式、容量、サイズ別の寸法が記載されています。一方、レスポンシブディスプレイ広告は別の作成方式です。アップロード型の仕様を、レスポンシブ用画像やSNS投稿の共通仕様として使わないようにしましょう。

画面表示用の画像は、dpiの数字だけでは読みやすさを判断できません。必要なピクセル寸法を満たしたうえで、実際の表示幅、文字の大きさ、圧縮後のにじみを確認します。「72dpiに設定したから完成」とはせず、納品する形式で書き出して確かめてください。

2.広告等自体に必要な6情報を、デザイン前にそろえる

厚生労働省は、労働者の募集広告について、募集主の氏名または名称・住所・連絡先・業務内容・就業場所・賃金の6情報の表示を求めています。同省のQ&Aでは、これらを載せた募集要項へのリンクだけでは足りず、募集情報を提供する広告等自体に記載する必要があると説明しています。

「詳しくはリンク先へ」と書けば6情報を省ける、という設計にはできません。また、会社名をロゴだけで示す場合も、募集主の名称が読み取れ、誤解を招かないかを確認します。募集主の住所と働く場所は別の情報として用意してください。

住所について同Q&Aは、ビル名・階数・部屋番号までの記載を求めています。連絡先は、電話番号、メールアドレス、自社ウェブサイト上の専用問い合わせフォームへのリンクのいずれかです。SNSのプロフィールやメッセージ機能だけに任せず、募集主への連絡先を原稿で確定させます。

画像だけで使う予定なら、6情報欄も画像に保持する

本記事では、画像が単独で掲出・共有される運用を想定し、6情報の記入欄を画像内にも確保することを編集上の推奨とします。これは「どの媒体でも6情報を必ず画像内に入れなければ違法」という一律の判断ではありません。

SNSの投稿本文などと組み合わせる場合も、「キャプションに書けば常に問題ない」とは判断しないでください。実際に広告等として何が表示されるか、本文が省略されないか、画像だけで別の枠に流用されないかを確認します。表示形態の判断がつかないまま、必要情報をプロフィールやリンク先へ移すのは避けましょう。

なお、6情報を載せることと、募集時などに必要となる労働条件の明示をすべて満たすことは同じではありません。厚生労働省のQ&Aも両者を区別しています。6欄が埋まったことだけで、募集全体の法的要件を満たしたとは判断しないでください。

3.原稿を「目立たせる情報」と「残す情報」に分ける

目立たせる要素を絞ることと、必要情報を削ることは別です。原稿は次のブロックに分け、掲載する事実と確認担当者を決めてから配置します。職務要件や求職者に伝える材料が未整理なら、採用ペルソナの作り方の整理手順から進めると、根拠のないコピーを作りにくくなります。

  • 職種・業務の見出し:何の募集かを最初に伝える。職種名だけで仕事内容が分からない場合は、担当業務を補う。
  • 主訴求と限定条件:確かめた特徴を1つ選び、適用対象や範囲を隣に置く。
  • 募集情報6欄:募集主、住所、連絡先、業務内容、就業場所、賃金をまとめて保持する。
  • 補助写真:仕事内容の理解に役立つ素材を使う。必要情報の面積を圧迫するなら縮めるか外す。
  • 次の行動:「募集詳細を確認」など、実際のリンク先でできる行動を書く。

写真は、使用許可、写っている人の掲載同意、利用できる媒体や期間を確認します。素材写真なら実際の職場と誤認させない使い方にしてください。文字は写真の細かい背景に直接重ねず、白い情報欄などにまとめると確認しやすくなります。

運送の架空記入例:募集主住所と就業場所を分ける

以下は配置を考えるための架空の記入票です。実在する求人・会社の情報ではなく、採用実績や適法性を示す事例でもありません。角括弧は未記入欄です。実際に使う際は社内の確認済み情報に置き換え、空欄や未確認の訴求を残したまま掲出しないでください。

配送ドライバー募集を想定した原稿の記入票
情報ブロック 記入内容
職種見出し 配送ドライバー募集
主訴求・条件 [確認済みの特徴]/[適用される便・担当範囲・対象者]
募集主の氏名・名称 [実際に募集する法人の正式名称または個人の氏名]
募集主の住所 [都道府県・市区町村・町名番地・該当するビル名・階数・部屋番号]
連絡先 [募集主の電話番号/メールアドレス/自社専用問い合わせフォームURLのいずれか]
業務内容 [扱う荷物]を[配送先の種類・範囲]へ配送。[積み込み・荷下ろし等の担当作業]、[使用車両]
就業場所 [雇入れ直後に勤務する拠点名・所在地等、誤解なく特定できる情報]
賃金 [月給・時給等の単位と金額、含まれる手当・適用条件等、誤解を招かない表記]
次の行動 募集詳細を確認:[この募集に対応する詳細・応募ページURL]

「近距離配送」を訴求するなら、どの便が対象で、どの範囲を走るのかまで確認します。一部の便だけに当てはまる特徴を、全員の働き方として書かないことが大切です。配送先や荷役作業が未確定なら、イメージで穴埋めせず確認事項として戻します。

賃金も、根拠のない高い金額や相場で埋めません。原稿上で金額の単位や条件を確認し、固定残業代などを含む場合は、その内訳・条件を含め必要な表示を別途確認してください。

4.正方形から横長へは、切り抜かずに再配置する

ここでは、説明用に正方形と横長の枠を使います。比率や寸法は配置の考え方を示すもので、媒体の推奨サイズではありません。実制作には、最初の記入票で確認した仕様を使ってください。

失敗例:中央を残すと、主文や6情報の一部が消える

正方形の上部に職種と主訴求、中央に写真、下部に6情報と行動案内を置いたとします。この画像を中央基準で横長に切り抜くと、上下が欠けます。写真がきれいに残っていても、上の訴求条件や下の就業場所・賃金が消えれば、その画像は採用できません。

全体を縮めて横長の中央に収める方法も、文字が読めなくなれば不合格です。編集画面で拡大すると読めることと、掲載画面で読めることを分けて判断しましょう。

修正例:写真を縮め、文字のまとまりを横へ組み替える

  1. 正方形の編集データを複製し、文字と写真を別々に動かせる状態にする。
  2. 横長の左側に「職種・主訴求・限定条件」、右側に「6情報」を配置するなど、情報のまとまりごとに組み替える。
  3. 主訴求と条件を隣接させ、条件だけが切れたり小さくなったりしないか確認する。
  4. 面積が足りなければ、写真や装飾、重複した文を先に減らす。6情報を消して調整しない。
  5. 次の行動を読める位置に置き、実際の掲載幅で再確認する。

再配置しても必要情報を読める大きさで収められない小型枠は、その設計のまま使わないと判断します。読める別サイズを選ぶか、必要情報を広告等自体に表示できる別の掲載方法を検討してください。大きな横長見本が成立しても、小さな配信枠での可読性まで証明されたわけではありません。

建設の例:「資格取得支援」と対象条件は一組で残す

資格支援を訴求する場合、まず制度が実際にあるか確認します。未確認の段階で「資格取得支援あり」と確定せず、原稿には「[制度の有無を確認]」と残します。制度がなければ、その訴求は使用しません。

制度を確認できた場合の主文は「[確認済みの資格取得支援内容]」、隣の条件欄は「対象:[資格名・対象者]/支援範囲:[費用の対象・上限等]/利用条件:[申請・適用条件等]」として、実態に合わせて埋めます。これは記入例であり、制度の存在や待遇を約束するものではありません。

失敗は、横長にした際に主文だけを残して、対象者や費用負担の条件を削ること。修正時は主文と条件を一つのブロックとして動かし、両方を読める大きさで保持します。条件が収まらない場合は、意味を変えない範囲で主文を具体化・短文化し、写真を減らします。「全額負担」など、元の制度にない言葉へ強めないでください。

5.書き出すたびに、完成ファイルと実掲載画面を照合する

チェック対象は編集データだけではありません。形式を変える、容量を圧縮する、文言を直すといった変更後は、その都度、最終ファイルを開いて確認します。横長が合格でも正方形が合格とは限らないため、サイズ・掲載枠ごとに記録を残しましょう。

書き出し・掲載前の確認票
確認項目 確認する内容
原稿・ファイル [原稿版/書出日時/ファイル名/寸法・容量・形式]
6情報 6欄を原稿と一つずつ照合。抜け・旧情報・誤字・途中切れがない。
主文と条件 対象や範囲が残り、片方だけ目に入る配置になっていない。
表示幅・可読性 [端末/掲載枠/表示幅]を記録。通常の表示で、拡大操作なしに必要情報を読める。
切り抜き・画質 掲載プレビューで欠け・文字のにじみ・背景との同化がない。
写真・素材 使用許可と掲載範囲を確認し、実際の職場について誤認させない。
遷移先 当該募集に到達し、職種・就業場所・賃金等が広告と一致する。
終了・変更対応 [募集終了時に止める配信/外す画像/直す投稿・ページ/担当者]
判定 [合格・要修正]/[確認者・日付]/[再確認したファイル名]

掲載プレビューを用意できない段階では、実掲載確認を「未確認」として分けます。ファイル単体の確認だけで済ませず、掲載前に確認できる画面で表示を確かめ、掲載後も実表示を点検してください。修正したら旧ファイルを再掲出しないよう、版とファイル名をそろえて管理します。

クリック後のページも同じ募集で統一します。バナーで「募集詳細を確認」と案内したのに、対象求人のない会社トップへ移動する構成では、次の行動が分かりにくくなります。遷移先の構成は採用LPの作り方と公開前チェックリストも参考にしてください。

まとめ|必要情報を保てる掲載枠と配置を選ぶ

求人バナーは、掲載仕様と確認済みの募集原稿をそろえてから作り始めます。目立たせる訴求は絞っても、必要情報や訴求の条件は落とさないこと。サイズ展開では切り抜きに頼らず、ブロックを再配置し、読めない枠は使わない判断まで行いましょう。

ジョブプロマーケでは、採用に特化したSNS運用や広告運用などを支援しています。求人バナーと遷移先、応募までの流れをまとめて見直したい企業の方は、運送業向けの無料採用戦略診断、または建設業向けの無料採用戦略診断をご利用ください。こちらは採用を行う企業向けの相談窓口です。自社の求人バナーに記載する求職者向けの応募先・募集主の連絡先とは分けて扱ってください。

参考・出典

出典確認日:2026年9月17日。媒体仕様は制作・入稿時にも公式ページで確認してください。

まずはお気軽に無料診断を

お申し込みください!

毎月10社限定!採用戦略診断

無料診断はこちら>
  • 採用経験豊富なプロが対応
  • お金をかけずスグできる施策を提案
  • 押し売りは一切いたしません