求人票作成ヒアリングシート24項目|建設・運送業の聞き取り方
画像は求人票作成に向けて条件を確認する場面を表現した架空のイメージです。実在する職場・社員の写真や、採用支援の実績写真ではありません。
求人票を書こうとしても、現場からは「経験者なら任せられる」「給与は相談」「だいたい日帰り」といった回答しか集まらないことがあります。そのまま文章を整えると、応募者が判断するための情報が欠けたり、担当者の認識と正式な募集条件がずれたりします。
求人票作成のヒアリングでは、表現を考える前に「誰に聞くか」「何で確かめるか」「どの欄へ反映するか」を決めます。本記事では、採用担当者が現場責任者・人事・労務と条件を整理するための共通16項目、運送業4項目、建設業4項目を紹介します。必要な業種別項目を選び、回答と根拠をセットで残してください。
このシートは自社の募集内容を聞き取るための独自ひな形です。応募者への選考質問票でも、回答だけで適法性を判定するツールでもありません。求人票はハローワークの所定様式に限らず、求人媒体や採用ページの募集原稿を含む意味で使っています。提出先の入力欄や最新の掲載基準は別に確認します。
- 1.聞き取り前に「一つの求人」の範囲を決める
- 2.共通ヒアリング16項目:回答・根拠・条件を分けて聞く
- Q01 募集単位|どの職種・配属先・雇用形態を募集しますか。誰が雇用主ですか。
- Q02 採用要件|入社時に必要な資格・技能と、入社後に教えられることは何ですか。
- Q03 業務内容|雇入れ直後に任せる仕事を、開始から終了まで順に説明してください。
- Q04 業務の変更範囲|将来、担当する可能性がある仕事はどこまでですか。
- Q05 就業場所|雇入れ直後の拠点・現場と、将来の勤務地の変更範囲はどこまでですか。
- Q06 契約・試用|契約期間、試用期間、それぞれの期間中の条件はどうなっていますか。
- Q07 有期契約の更新|有期契約の場合、更新の有無・判断基準・上限はどうなっていますか。
- Q08 就業・休憩時間|始業・終業、休憩、シフトや変形労働時間制等の運用はどうなっていますか。
- Q09 時間外労働|時間外労働はありますか。載せる実績値の期間・対象・集計方法は何ですか。
- Q10 賃金|基本給、手当、固定残業代、変動する支給分を分けるとどうなりますか。
- Q11 休日・休暇|休日の決め方、年間休日、休日出勤時の運用、休暇制度はどうなっていますか。
- Q12 保険・職場環境|加入保険と就業場所の受動喫煙防止措置は何ですか。
- Q13 教育・支援|誰が何を教え、資格取得支援は誰にどの条件で適用されますか。
- Q14 仕事の負荷|応募前に伝えるべき負荷や季節差、対応が必要な場面は何ですか。
- Q15 応募・選考|応募に必要なもの、選考工程、問い合わせ窓口は何ですか。
- Q16 確認・更新責任|条件を最終確認する人と、変更時に更新する媒体はどれですか。
- 3.運送業で追加したい4項目
- 4.建設業で追加したい4項目
- 5.回答を求人原稿へ変える手順
- 6.コピーして使う記入欄と原稿への転記手順
- よくある質問
- まとめ:聞き取るだけでなく、根拠から原稿へつなぐ
- 出典・参照資料
1.聞き取り前に「一つの求人」の範囲を決める
最初に、募集職種・配属先・雇用形態・採用対象を一組にします。たとえば、施工管理経験者と未経験の施工管理補助では、任せる業務も教育内容も異なります。複数拠点で勤務地や休日が違う場合も、最初から一枚にまとめず条件の違いが分かる単位で聞き取ります。
現場責任者だけで給与や転勤範囲を確定させないことも重要です。日々の仕事は現場へ、労働条件は人事・労務へ、採用方針は決裁者へ確認します。回答が違う場合は、原稿担当者が都合のよい方を採用せず、確認先と未決事項を残します。
画面に表全体が収まらない場合は、表の部分を横にスクロールしてご覧ください。キーボードでは表にフォーカスして左右キーで移動できます。
| 準備するもの | 使い方 |
|---|---|
| 募集単位のメモ | 職種・配属先・雇用形態・採用対象・条件の確認基準日を記入する。 |
| 根拠となる社内資料 | 賃金規程、勤務表、年間カレンダー、教育計画など。必要な箇所を権限のある担当者が確認する。 |
| 現在の掲載先一覧 | 採用サイト・求人媒体等を整理する。旧原稿は照合対象であり、最新条件の証拠とは限らない。 |
| 回答者・最終確認者 | 業務ごとの確認担当と、公開原稿を確定する責任者を決める。 |
聞き取り用の記録は、アクセス制限した社内ファイルで作ります。共有ひな形を使う場合は非公開コピーにし、社員名、応募者情報、顧客名、給与台帳などを共有元へ入力しません。機密資料そのものを貼らず管理番号や保存先を記録します。資料へのアクセス権も、担当者の業務に必要な範囲で設定します。
2.共通ヒアリング16項目:回答・根拠・条件を分けて聞く
以下の質問は、その場で全欄を埋めることより、未確認を見つけるために使います。「なし」と「未確認」は別です。該当しない項目も、対象外と判断した理由を記録すると、次に別の雇用形態を募集するときに誤って流用しにくくなります。
Q01 募集単位|どの職種・配属先・雇用形態を募集しますか。誰が雇用主ですか。
確認先:人事・採用責任者。根拠候補:募集計画・組織図。
募集者名、職種、雇用形態、配属先を分ける。派遣の場合はその旨を確認。
Q02 採用要件|入社時に必要な資格・技能と、入社後に教えられることは何ですか。
確認先:現場責任者・人事。根拠候補:担当業務・教育計画。
必須と歓迎を分離。取得予定や取得時期も確認する。
Q03 業務内容|雇入れ直後に任せる仕事を、開始から終了まで順に説明してください。
確認先:現場責任者。根拠候補:業務手順・担当表。
主業務と付随業務、未経験者が最初に担当する範囲を分ける。
Q04 業務の変更範囲|将来、担当する可能性がある仕事はどこまでですか。
確認先:人事・配属決裁者。根拠候補:配置転換方針・契約方針。
雇入れ直後と、締結する労働契約の期間中に見込む変更範囲を別欄にする。現場の推測だけで確定しない。
Q05 就業場所|雇入れ直後の拠点・現場と、将来の勤務地の変更範囲はどこまでですか。
確認先:人事・現場責任者。根拠候補:拠点一覧・配属方針。
事業所所在地、担当エリア、転勤・出向等の範囲を混同しない。
Q06 契約・試用|契約期間、試用期間、それぞれの期間中の条件はどうなっていますか。
確認先:人事・労務。根拠候補:契約書式・賃金規程。
期間の定め、試用の有無と期間、試用中に異なる賃金等を確認。
Q07 有期契約の更新|有期契約の場合、更新の有無・判断基準・上限はどうなっていますか。
確認先:人事・契約決裁者。根拠候補:有期契約の運用方針。
通算契約期間または更新回数の上限の有無も確認。更新基準は「総合的に判断」だけにせず、判断する内容を担当者へ聞く。無期は対象外の理由を記録。
Q08 就業・休憩時間|始業・終業、休憩、シフトや変形労働時間制等の運用はどうなっていますか。
確認先:労務・勤務表管理者。根拠候補:勤務表・就業規則。
勤務例と適用制度を分ける。早出、夜間、移動を含む実態も確認。
Q09 時間外労働|時間外労働はありますか。載せる実績値の期間・対象・集計方法は何ですか。
確認先:労務・勤怠管理者。根拠候補:対象職種の勤怠集計。
会社平均を職種平均と呼ばない。繁忙月と通常月の違いを確認。
Q10 賃金|基本給、手当、固定残業代、変動する支給分を分けるとどうなりますか。
確認先:給与担当・決裁者。根拠候補:賃金規程・募集条件決裁。
額面と手取りを分離。固定残業代は時間数・金額・超過分の扱いを確認。
Q11 休日・休暇|休日の決め方、年間休日、休日出勤時の運用、休暇制度はどうなっていますか。
確認先:労務・勤務表管理者。根拠候補:年間カレンダー・就業規則。
休日と有給休暇を混ぜない。実績を載せる場合は期間と対象を確認。
Q12 保険・職場環境|加入保険と就業場所の受動喫煙防止措置は何ですか。
確認先:労務・施設管理者。根拠候補:加入条件・施設運用。
雇用条件や就業場所ごとに確認し、全員同一と決めつけない。
Q13 教育・支援|誰が何を教え、資格取得支援は誰にどの条件で適用されますか。
確認先:教育担当・人事。根拠候補:教育計画・支援規程。
対象資格、費用負担、受講時間、適用条件を分ける。制度構想は実施中にしない。
Q14 仕事の負荷|応募前に伝えるべき負荷や季節差、対応が必要な場面は何ですか。
確認先:現場責任者。根拠候補:作業手順・勤務実態。
重量物、屋外作業、繁忙期等を具体化。安全上非公開の情報は別管理。
Q15 応募・選考|応募に必要なもの、選考工程、問い合わせ窓口は何ですか。
確認先:採用担当。根拠候補:現在の採用フロー。
実施していない見学や面談を案内しない。応募者の個人情報はこの票に集めない。
Q16 確認・更新責任|条件を最終確認する人と、変更時に更新する媒体はどれですか。
確認先:採用責任者・各媒体担当。根拠候補:掲載先一覧・社内承認記録。
回答日と最終確認日を分け、古い原稿を更新根拠にしない。
3.運送業で追加したい4項目
「ドライバー募集」だけでは、車両、貨物、運行の流れ、荷役の有無は伝わりません。職種の一般的な説明を足すのではなく、今回のコース・担当業務で何をするのかを聞きます。労働時間の集計や制度の適用は、この質問票だけで判断せず労務担当者に確認します。
Q17 車両・貨物
使う車両の種類、主な貨物、必要な免許・資格は何ですか。
確認先:運行管理・配車担当。根拠候補:車両情報・業務分担。車両と免許条件を照合。中型などの呼び名だけで応募資格を確定しない。
Q18 配送・付帯業務
配送エリア、件数の幅、積み降ろし、待機や付帯作業はどうなっていますか。
確認先:配車・現場責任者。根拠候補:運行実態・作業手順。件数は対象コースと期間を併記。顧客名・詳細ルートは公開可否を分ける。
Q19 一日の流れ
出庫準備から帰庫後の処理まで、どんな流れですか。
確認先:運行管理・勤怠担当。根拠候補:点呼・運行・勤怠記録。点呼、点検、待機、荷役を落とさない。走行時間を勤務時間と同一視しない。
Q20 運行の変動
泊まり、早朝・夜間、コース変更、繁忙期の働き方はどう変わりますか。
確認先:配車・労務。根拠候補:配車計画・勤務表。日帰り等の表現は対象コースと例外を確認。現場の希望を確定条件にしない。
4.建設業で追加したい4項目
建設業では、工事種別や現場によって働き方が変わります。採用する職種の担当範囲と現場条件を分け、ある現場の実態を全社共通の約束にしないようにします。未経験者を募集する場合は、受け入れる人や教育手順が実際に用意されているかも確認します。
Q21 担当工事・役割
工事種別と、自社施工・管理・補助などの担当範囲は何ですか。
確認先:現場責任者。根拠候補:担当工事・職務分担。施工管理と技能職を混ぜない。写真整理等の補助業務も具体化。
Q22 現場・移動
現場エリア、集合場所、直行直帰、出張・宿泊はどう運用しますか。
確認先:現場・労務。根拠候補:配置計画・移動ルール。現場エリアと勤務地の変更範囲は別確認。移動時間の扱いは労務へ照会。
Q23 勤務の変動
工期、天候、夜間作業、休日出勤で勤務や休みはどう変わりますか。
確認先:工程管理・労務。根拠候補:工程表・勤務表。特定現場の例を全現場の条件にしない。振替等の運用を確認。
Q24 資格・育成・装備
必要資格と担当業務、入社後の教育、安全装備の負担はどうなっていますか。
確認先:現場・安全教育・人事。根拠候補:配置要件・教育計画・支給規程。資格名だけで任せる業務を断定しない。経験者と未経験者の受入条件を分ける。
5.回答を求人原稿へ変える手順
手順1:発言、確定した事実、未確認を分ける
回答者の発言は、直ちに公開文にはしません。「残業は少ない」なら、どの職種・拠点・期間の何時間を指すのかを確認します。「転勤はたぶんない」なら、変更範囲を決める担当者へ戻します。確認できない数値や条件は、他社求人や一般的な相場で補いません。
状態欄は「未確認」「確認中」「確認済」「対象外」の四つに分けます。確認済にするには、回答だけでなく根拠と確認日を残します。公開できるかどうかは別の判断です。事実であっても顧客名や詳細ルートなどを自由に公開できるとは限りません。
回答が食い違ったときの記録例
たとえば、現場から「転勤はない」と聞いた一方、人事の配属方針に別拠点への異動が含まれていたとします。これは架空の記入例です。
- 質問:Q05「就業場所の変更範囲」
- 聴取内容:現場担当は「転勤なし」と回答。人事資料との食い違いあり。
- 状態:確認中。原稿へは「転勤なし」をまだ転記しない。
- 追加確認:今回の募集に適用する変更範囲を人事・配属決裁者へ照会する。
- 確認後:確定した範囲、根拠資料の版、確認日を記録し、求人原稿の勤務地欄へ反映する。
この場合、どちらかの発言を採用するのではなく、今回の契約に適用する条件を決める担当へ戻します。確認期限と原稿への反映担当も記録しておけば、聞き取り後の作業が止まりにくくなります。
手順2:募集時の条件と、仕事を理解する情報を整理する
厚生労働省の求人企業向け資料では、2024年4月1日から募集時などに明示する事項として、業務の変更の範囲、就業場所の変更の範囲、有期労働契約の更新基準(通算契約期間または更新回数の上限を含む)が追加されています。雇入れ直後の仕事や勤務地だけを聞いて終わらせないようにします。
同資料は、業務内容、契約期間、試用期間、就業場所、就業・休憩時間、休日、時間外労働、賃金、加入保険、受動喫煙防止措置、募集者の氏名または名称などを示しています。派遣労働者として雇用する場合の表示も別に確認します。下表は回答の整理先であり、すべての雇用条件に対応した法定様式ではありません。
画面に表全体が収まらない場合は、表の部分を横にスクロールしてご覧ください。キーボードでは表にフォーカスして左右キーで移動できます。
| 整理先 | 主な対応質問 | 原稿へ整理する情報 |
|---|---|---|
| 募集者・募集単位 | Q01・Q02 | 雇用主/職種/雇用形態/配属先/必須・歓迎条件 |
| 仕事内容 | Q03・Q04・業種別 | 雇入れ直後/付随業務/業務の変更範囲 |
| 勤務地 | Q05・Q18・Q22 | 雇入れ直後の就業場所/変更範囲/担当エリア・移動 |
| 契約期間・更新 | Q06・Q07 | 期間の定め/有期更新の有無・基準/通算期間または回数の上限 |
| 試用期間 | Q06・Q10 | 有無・期間/期間中の条件差 |
| 勤務時間 | Q08・Q09・Q19・Q20・Q23 | 始業終業・休憩/シフト等/時間外労働/実績の対象と期間 |
| 給与 | Q10 | 基本給/手当/固定残業代の時間・金額・超過分/変動分の条件 |
| 休日・休暇 | Q11・Q23 | 休日の設定/年間休日の対象年/休日出勤の運用/休暇 |
| 保険・環境 | Q12 | 加入保険/受動喫煙防止措置 |
固定残業代を採用している場合は、固定残業代を除く基本給を確認したうえで、対応する時間数・金額・超過分を追加支給する扱いを確認します。金額だけ聞いて「残業代込み」とまとめないでください。また、給与の幅やモデル月収を載せるなら、適用条件と含まれる手当を確認し、全員に保証される金額のように書かないようにします。
仕事の流れ、教育、現場環境は、こうした条件と矛盾しない形で補足します。募集時の明示と、労働契約締結時の労働条件通知等は別の確認工程です。「内定時に説明するから募集原稿では未確認のままでよい」という進め方にはしません。
手順3:抽象的な回答を、確認できた範囲の説明へ変える
次の二つは書き方を示す架空例です。実在企業の実績やジョブプロの支援事例ではありません。自社の事実を確認せず、そのまま求人へ使わないでください。
画面に表全体が収まらない場合は、表の部分を横にスクロールしてご覧ください。キーボードでは表にフォーカスして左右キーで移動できます。
| 架空の聞き取り | 追加確認で分かった設定 | 説明文の例 |
|---|---|---|
| 「積み降ろしはラクです」 | カゴ台車を使用。一部商品の手積み・手降ろしあり。 | 「配送にはカゴ台車を使用します。一部商品では手積み・手降ろしもあります。」重量・頻度は未確認のため、負担の程度を断定しない。 |
| 「未経験でも丁寧に教えます」 | 最初は担当者と写真整理・書類作成を担当。単独の施工管理は習熟確認後。 | 「入社後は担当者と写真整理・書類作成から始めます。担当業務を広げる時期は、習熟状況を確認して決めます。」期間保証や資格取得保証は付けない。 |
どちらの例も、雇入れ直後の業務や教育の補足文にすぎません。給与、勤務時間、変更範囲などの募集条件一式を置き換えるものではありません。魅力と負荷の両方が分かる言葉を選び、未確認事項が残っている箇所は公開候補から分けて管理します。
手順4:条件担当と現場担当で確認し、掲載先をそろえる
原稿を作ったら、人事・労務は条件の正確性、現場責任者は仕事の実態、採用責任者は募集対象と公開範囲を確認します。社内の役割が兼務でも、確認観点は分けて記録してください。修正前後と根拠を残し、古い求人媒体や採用ページだけが取り残されないように掲載先を照合します。
厚生労働省の同資料では、募集情報を正確かつ最新に保つこと、当初明示した労働条件が面接等の過程で変わった場合に変更内容を速やかに明示することも説明されています。公開後は、条件変更を原稿担当へ伝える人と、更新する媒体を決めておきます。聞き取り票は一度作って保管するだけでなく、変更内容をたどる記録として使います。
6.コピーして使う記入欄と原稿への転記手順
運送業は共通Q01〜Q16と運送Q17〜Q20、建設業は共通Q01〜Q16と建設Q21〜Q24の各20問を基本にします。全24問を全社で埋める必要はありません。両業種に関わる募集では必要な質問を組み合わせ、対象の業務・雇用形態に応じて項目を追加してください。
下の記入欄を社内の文書や表計算ファイルへコピーし、質問ごとに一組ずつ使えます。募集職種・配属先・雇用形態・採用対象・条件基準日は、ファイル冒頭へ記入します。外部の共有シートへ実案件情報を送る必要はありません。
質問ID・項目: 回答者の役割/聴取日: 回答(聞き取った内容): 対象となる職種・拠点・期間: 根拠資料の管理番号・版・社内保存先: 確認状態(未確認/確認中/確認済/対象外): 確認者・確認日/対象外の場合は理由: 未確認事項・追加確認先・期限: 公開可否とその確認者: 求人原稿の転記先・確定文: 原稿への反映担当・反映日:
- 聞き取る:質問と回答を記録し、根拠候補がどこにあるかを聞きます。資料そのものを貼らず、閲覧権限のある社内保存先を記録します。
- 確かめる:根拠と今回の募集条件を照合します。分からない項目は未確認のままにし、確認先と期限を決めます。
- 原稿へ移す:確認済の事実から、公開範囲も確認できた内容を選び、前章の整理先へ転記します。業務の説明だけで契約・賃金などの欄を代用しません。
- 掲載先を照合する:採用ページと各求人媒体に同じ条件が反映されているかを確認し、反映日を残します。募集条件が変わったら、根拠と確定文を更新します。
「確認済」は社内の事実確認が終わったという記録であり、自動の適法判定や公開許可ではありません。募集要項の確定時には、厚生労働省の最新資料と掲載先の要件を別途照合してください。
よくある質問
現場の責任者一人に聞けば完成しますか?
日々の仕事は具体化できますが、給与規程や契約更新、勤務地の変更範囲まで一人で決められるとは限りません。役割に応じた確認先を設け、回答が食い違う箇所は未確認として残します。ヒアリングの終了と求人条件の確定は別です。
分からない欄を「応相談」にして公開してもよいですか?
未確認を隠すために「応相談」へ置き換えないでください。どこまでが確定条件で、何が応募者との相談対象なのかを社内で整理します。明示が必要な条件まで一律に面談へ回さず、募集時の条件として何を示すかを確認します。
去年の求人票を転記してもよいですか?
比較の材料にはできますが、そのまま最新条件とは扱いません。規程、勤務表、配属方針などと照合し、確認日を更新します。変わっていないと確認できた項目と、まだ調べていない項目を分けてください。
まとめ:聞き取るだけでなく、根拠から原稿へつなぐ
求人票作成のヒアリングは、魅力的な言葉を集める場ではなく、今回の仕事と条件を応募者へ正確に伝える準備です。募集単位を決め、確認先を分け、回答・根拠・未確認を残します。そのうえで、仕事を理解する情報と募集条件を整理し、担当者が確認できた原稿へ落とし込みましょう。
建設業で、求人票を含む採用全体を見直したい場合は、施工管理採用の改善手順もご覧ください。聞き取った情報を求人票や採用コンテンツにどう整理するか相談したい場合は、ジョブプロマーケの採用支援で公開されている支援内容をご確認ください。求人条件の決定・社内確認は自社で行い、依頼できる作業は相談時に確認します。
出典・参照資料
- 厚生労働省「令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されます」および求人企業向けリーフレット「募集時などに明示すべき労働条件が追加されます!」(LL050628需02、2024年4月1日施行、1〜2ページ)。募集時の労働条件、変更範囲、有期更新基準、固定残業代の記載例、募集情報の更新、条件変更の明示を参照。2026年9月17日確認。
質問文、記入欄、原稿整理の構成、本文中の架空例は本記事の独自作成です。公的資料の書式や専門家による監修を示すものではありません。公開に使う事実は各社の一次資料と担当者の確認が必要です。